Linux LPICレベル1 コマンド

「grep ^# fileA | wc -l 」とした結果

`grep ^# fileA | wc -l` は、Linuxコマンドラインで使用されるコマンドの組み合わせで、テキストファイル内の行数をカウントするためのコマンドです。以下はそれぞれのコマンド、オプション、意味、効果、読み、由来についての説明です。

1. `grep`

- 意味: テキストファイル内でパターン(正規表現)に一致する行を抽出するコマンド。
- オプション: `^#`
- `^`: 行の先頭を意味する正規表現メタ文字。
- `#`: `#`文字を意味する文字。
- 効果: ファイル `fileA` から、行の先頭が `#` で始まる行を抽出する。
- 読み: "grep" は "グレップ" と発音されます。
- 由来: "grep" は "Global Regular Expression Print" の略語で、初めてUNIXで開発されたテキスト処理ユーティリティの名前です。

2. `|` (パイプ)

- 意味: 2つのコマンドを連結し、前のコマンドの出力を後続のコマンドの入力に渡すために使用されるパイプライン演算子。
- 効果: `grep ^# fileA` の出力を `wc -l` に渡す。

3. `wc`

- 意味: ファイル内の文字数、単語数、行数をカウントするコマンド。
- オプション: `-l`
- `-l`: 行数のみを表示するオプション。
- 効果: `grep ^# fileA` で抽出された行数をカウントし、その数を表示する。
- 読み: "wc" は "ワードカウント" の略語で、通常 "ワーク" と発音されます。

最終的に、`grep ^# fileA | wc -l` のコマンドは、`fileA` というファイル内の行のうち、先頭が `#` で始まる行の数をカウントし、その結果を表示するものです。このコマンドはコメント行など特定の行をカウントするのに便利です。

ーl の由来

`wc` コマンドのオプション `-l` の由来は、"lines"(行)の略語です。このオプションは、`wc` コマンドを使用してテキストファイル内の行数を表示するために使用されます。オプション `-l` を指定することによって、`wc` コマンドは行数だけを出力します。このように、オプション `-l` は "lines" という単語から派生しています。