Linux LPICレベル1

VIエディタを実行中、「:! ls -l myfile」と入力したらどうなるか

このコマンドは、VIエディタ内で実行するためのコマンドです。このコマンドの構成要素を解説します。

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コロン(:)はVIエディタ内でコマンドモードに移行するための入力です。コロンを入力することで、VIエディタがコマンドを受け付け、その後に続けてシェルコマンドを入力することが可能になります。つまり、":! ls -l myfile"の場合、コロン(:)はVIエディタ内でコマンドモードに入るトリガーとして使用され、その後に続く"! ls -l myfile"が実際のシェルコマンドです。

1. `!`

- 機能: エスケープしてシェルコマンドを実行するために使用されます。VIエディタ内から直接シェルコマンドを実行できます。
- 由来: シェルコマンドを実行するための特殊文字で、VIエディタ内で外部プログラムを実行するために使用されます。

 

2. `ls`:

- 機能: ディレクトリ内のファイルとディレクトリの一覧を表示するLinux/Unixコマンドです。`-l`オプションを使うと、詳細情報を含むリスト形式で表示されます。
- 由来: "ls"は"list"の略で、ファイルやディレクトリのリストを表示するために使用されます。

3. `-l`:

- 機能: `ls`コマンドのオプションで、詳細な情報を表示します。これにより、ファイルやディレクトリの所有者、サイズ、権限、最終更新日などが表示されます。
- 由来: "l"は"long"の略で、詳細なリスト形式の出力を指定します。

4. `myfile`:

 

- 機能: ファイルやディレクトリの名前を指定するための引数です。この場合、"myfile"というファイル(またはディレクトリ)の詳細情報を表示します。
- 由来: ファイルやディレクトリの名前を指定するために使用される引数です。"myfile"はファイル名やディレクトリ名の例です。

このコマンドは、VIエディタ内からシェルコマンドを実行して、"myfile"というファイル(またはディレクトリ)の詳細情報を表示します。`ls -l`コマンドは一般的に、ファイルやディレクトリの詳細情報をリスト形式で表示するために使用されます。