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ディスク利用状況を把握する - df コマンドの効果、オプション、使い方を解説

イントロダクション

Linux システム管理者にとって、ディスクの利用状況を把握することは非常に重要です。この記事では 'df' コマンドに焦点を当てます。df コマンドを使う方法、利用可能なオプション、その効果について詳しく説明します。

 

df コマンドの語源と由来

* コマンド名: df
* 語源: disk free
* 由来: ディスクの空き容量を調べるコマンドであることから来ています。

df コマンドのオプション

| オプション | 語源 | 由来 |

| -h | human | 人間が読みやすい形式で表示する |
| -k | kilobyte | キロバイトで表示する |
| -m | megabyte | メガバイトで表示する |
| -g | gigabyte | ギガバイトで表示する |
| -t | type | 指定したファイルシステムタイプのみを表示する |
| -T | type, blocks | 指定したファイルシステムのタイプとブロックサイズを表示する |
| -i | inode | 指定したファイルシステムのIDを表示する |
| -P | path | ファイルシステムのパス名を表示する |
| -x | exclude | 指定したファイルシステムタイプを除外して表示する |
| -a | all | すべてのファイルシステムを表示する |
| -l | long | 長い形式で表示する |

df コマンドの使い方

dfコマンドの基本的な使い方は、以下のとおりです。

```
df
```

この場合、すべてのファイルシステムの使用状況を表示します。

特定のファイルシステムの使用状況を表示するには、以下のコマンドを使用します。

```
df -h /dev/sda1
```

この場合、/dev/sda1ファイルシステムの使用状況を人間が読みやすい形式で表示します。

dfコマンドの実行例

dfコマンドの実行例を以下に示します。

主要なオプション

- `-h` オプション:
- 効果: ヒューマンリーダブルなフォーマットでディスク使用状況を表示します(キロバイト、メガバイト、ギガバイトなど)。
- 使い方: `df -h`
- 実行例:

```bash
Filesystem Size Used Avail Use% Mounted on
/dev/sda1 50G 25G 23G 52% /
```

- `-T` オプション:
- 効果: ファイルシステムのタイプを表示します。
- 使い方: `df -T`
- 実行例:

```bash
Filesystem Type 1K-blocks Used Available Use% Mounted on
/dev/sda1 ext4 51475012 25683656 23727752 52% /
```

- `-i` オプション:
- 効果: iノードの使用状況を表示します。iノードはファイルやディレクトリのメタデータを保存するために使用されます。
- 使い方: `df -i`
- 実行例:

```bash
Filesystem Inodes IUsed IFree IUse% Mounted on
/dev/sda1 3200000 134507 3065493 5% /
```

すべてのファイルシステムの使用状況を表示

df
Filesystem 1K-blocks Used Available Use% Mounted on
/dev/mapper/root 1024000 806400 217600 78% /
/dev/sda1 409600 327680 81920 80% /boot
/dev/sda2 1024000 204800 819200 20% /home

 

dfコマンドの語源と由来

dfコマンドの語源は「disk free」です。由来は、ディスクの空き容量を調べるコマンドであることから来ています。

まとめ

dfコマンドは、Linuxのディスク使用状況を調べるコマンドです。ファイルシステムごとに、使用可能容量、使用済み容量、空き容量を表示します。

dfコマンドのオプションを組み合わせることで、さまざまな情報を取得することができます。

lpicレベル1の試験では、dfコマンドの基本的な使い方とオプションの知識が問われます。しっかりと理解しておきましょう。

以上、ご参考になれば幸いです。